▼2009年12月20日

こころ咲かせて@佐藤初女さんのこと

もうすぐこのブログタイトルも終わりにしようと思っています。
その前にずっと書きたくても書けなかった、今年最大と言ってもいい
佐藤初女さんとのショッキングな出会いについて書いておきます。


初女さんの存在は12年程前、ドキュメンタリー映画で知りました。
この映画のスポンサーだった稲盛和夫氏のグループ会社にいたので、
会社で「地球交響曲 第二番」を見ることができたラッキーな私。

しかし、多くの社員、特に若い開発員は内容に興味をもたずに
居眠りしたり、斜めに見ていて、若かった私は、こういう映画を
真面目に見ることを少し恥ずかしく思いながら、静かに感動していました。

しかし、そんな社員たちも、初女さんのおむすびを作るシーンは
強烈にインパクトに残っていて、「おいしそう!たべたい!!」
と口々に言って後から感想を述べていました。

心の貧しい(って言い切っちゃいますよ、もう私は!)
現代人をもうならせる、初女さんのおにぎり。
やはり、人の心を一番つかむのは胃袋なのか?
この時私はそんな印象をもちました。



時がすぎて、チル大コミュ。
チル大コミュでは普通にマザーテレサとかの話がされたり、
「地球交響曲」の話に共感する人が沢山いました。
所変わればなんだなぁ。

何に価値を見出すかはその人の自由と思う反面、
本当にいいものは、その価値を感じる下地が必要なのだ。
だからこそ、安易な流行に流されず骨太の良いものを
子供に与える必要があるのだな
と、今でははっきりと思います。



さて、今年の春に、チル大スタッフのまなりんがお知らせしてくれた
初女さんの講演会に、テキサスにも一緒に行ったチル大生の竜田ちゃん
とお友達のかおりさんと講演会に行きました。

佐藤初女さんは、「森のイスキア」という宿泊施設を主催しています。
ここには、心身ともに疲れた人たちが沢山訪れるそうです。
初女さん自身語っておられるのは、これといった特別な活動ではなく、
ただ料理を心を込めて丁寧に作り、召し上がっていただいたり、
一緒に料理をつくったり、じっと話に耳を傾けているだけだと。
そんな地道な活動をずっと続けてこられたそうです。


講演会の前に20分ほど、その日のサイン本となった
こころ咲かせて」の本文のダイジェストをビデオで視聴しました。


「ただ、私がいつも心がけていることがあります。
それは、訪れた方を家族として迎え、あるがままのその人を受け入れて、
ゆっくりとくつろいでいただくことです。
そしてその人の言葉に耳を傾け、
その人に心を置き換えて共感したいと思うのです。」


私はこの文を読み上げるナレーションを聞いて思わず涙がこぼれました。


心から羨ましい!と思ったのでした。


心から人に心を寄せると必ずとはいえなくても人は答えてくれる。
その実感は私には確かにありました。

そうは言っても、心から人に心を寄せるというのは、
中々できることではありません。
それはその人が未熟だからという理由もありますが、
忙しい現代では、なかなかそういうチャンスを自分で見つけて
行動して作っていかないと難しいということです。

初女さんは自らの生活を投げ出して、奉仕活動をされている方です。
以前はそういった奉仕活動をされている方を
「偉い人なのね。。。そういう事はやるべきだと思うけど、
でも今の私にはちょっと難しいかな」

位の感じで外から眺めていました。

今も実際は殆ど何も行動できてないので、
やはり眺めている状態といえるでしょう。

でも、今は「ボランティアしなきゃ!」とかそうことではなく、
本当に心が満たされて充実される事というのは
やはりマザーテレサや初女さんのように、
自分の身をお役目にささげた状態にあるのだという
確信ができました。


公演の話に戻りますが、本で書かれた内容を、
東北訛でとつとつとしゃべる初女さんのお話を聞きながら、
「講演会でしゃべるのはそんなに上手ではないな」
なんてはじめは失礼にも、評価していました。

それより前に本田健さんの流暢なしゃべりを聞いていたので、
そのギャップがあったからでした。

しかし、いつしかそんなことはどうでもよくなり、話に聞き入っていました。
言葉じゃないんだ。生き様なんだ。
同じことを別の人が話したら全くつまらないものになるかもしれない。
でも、天に繋がる本物の活動をコツコツと積み重ねて、
真剣に生きてきた人の底知れぬ静かな迫力
を私はそこに見ました。


公演が終わった後、100名近くいた客のほぼ全員が本を買い、
初女さんのサインをまつこととなりました。

ひとりひとり丁寧に「こころ咲かせて」と筆でサインする初女さん。
息を詰めて真剣勝負で書いていました。
きっと日常の料理もこのように丁寧に、丁寧に作っているのでしょう。
そんな初女さんのゆっくりした時間に開場全体が満たされていました。


1時間以上待ったでしょうか?ようやく私の番がきて、あろうことか、
私はそんな初女さんの手を止めて握手を求めてしまいました。

チル大のみんなに還元したい!という大義名分を言い訳に、
初女さんのパワーを分けていただきたい。
そんな怪しい、卑しい気持ちがあったのでした。

そもそも年下の人間が年上の人に握手を求めるなどということは
初女さんの時代にはありえないことではなかったのではないでしょうか。
2時間近く根を詰めてサインを一つ一つ丁寧に書く80を過ぎた人に
本当に図々しいというか、無礼で無情なことをしてしまったと思います。


初女さんは最初「え?」という驚いた顔をしましたが、
それから一拍おいて、丁寧に丁寧に両手で私の手をにぎり、
深くお辞儀をしながら握手してくださいました。

その日から、私は初女さんのような生き方が
最終目標になりました。


猫猫猫

初女さんの話をチル大で知り合ったお友達の猫ちゃんにすると
「そうだね、年を重ねて自然にそういう境地にいければいいね」
とコメントをくれました。

確かに。
そこに至るまでにはもう少し色々と行く道があると思います。
いつも猫ちゃんは私の肩の力を抜いてくれるような
暖かく包むようなアドバイスをくれます。

ワーカーホリックで旦那以外に心から話す人間が側にいなかった頃、
私には二度と友達なんかできないのかなぁ。。。
なんて思っていた時期がありました。

今年は人として、心から感動したことを話すことができて、
なおかつ心からアドバイスをくれる友達が何人もできました。
これこそ人生の宝だと思います。

タグ :佐藤初女

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この記事へのコメント
友達って響き、やっぱりいいね。
マイコちゃんは 私にとって 単なるママ友、メル友じゃなくって
かといって、情熱的に同じ目標を掲げる同志でもない
やっぱり 本心を見せあえる友達っていうのが 
一番しっくりくるな~なんて一人で勝手に思ってます。

チル大を通して 素敵なママ達に出会えたこと
そして今でも交流を持てていることが、
私にとっても人生の宝だと思ってます
これからも よろしくね~
Posted by 長靴をはいた猫 at 2009年12月21日 13:28
猫ちゃん

確かに同志だと何か契約がある感じだよね。
目的や志が違ったら、一緒にいられない感じ。
でも、猫ちゃんとの付き合いはそんな固さがないなぁ。

誰もきままな猫ちゃんはしばれませーん(笑)
それが猫ちゃんの良さよね♪
って私も同じだね(笑)

これからもよろしくね
Posted by マイコ at 2009年12月21日 17:02
>静かに感動
素敵な表現!

この日記、何度も何度も読み返したくなる私がいます
これが、私も静かに感動しているといううのかもしれません
何をどう感動したとは語りたくない、言葉にしてしまうと安っちくなりそうで・・
今年も何度もここに戻ってくると思います

今年もじゃんじゃんお邪魔します♪
Posted by みなみ at 2010年01月02日 23:59
みなみちゃん

きのうふと、「みなみちゃんどうしてるかなぁ?」
とあなたのことを思い浮かべていました。
最近私は冴えてるよ(笑)

この記事は私の一番コアな気持ちを書いたので、
それを丸ごと受け取ってもらって、本当に嬉しいです。
というか、みなみちゃんって海みたい。
この包容力のすごさって一体なんなんだろ?
ってあらためて思います。
やっぱり、子育てに勝る修行なしだね。

私もみなみちゃんにあやかるわ♪
しばらくは大変だけど、子育てがんばってね。
Posted by マイコ at 2010年01月03日 10:51